長門記念病院×最新AI技術
内視鏡画像診断支援ソフトウェア gastroAI™ model-G
当院では2020年にオリンパス社製の最新式の内視鏡システムを導入し、消化器内視鏡専門医が主に胃ならびに大腸の検査、治療を行っていますが、2025年5月に株式会社AI メディカルサービスのAI(人工知能)技術を搭載した、早期胃がんの検出をサポートする“gastroAI™ model-G”を導入いたしました。


食道・胃~大腸・肛門に至る消化管のがんは、全がん死亡者の約3割を占め、最も死亡者数の多いがんとなっております。がんで死亡する原因は、早期でがんが発見されないためです。内視鏡検査は、唯一消化管のがんを早期に確定診断できる検査ですが、どうしても人の目でみるため、2割程度の早期がんが見逃されていると言われております。
初期の胃がんであれば、内視鏡手術や外科手術で切除できる可能性が高いため、早期に発見することが重要とされています。一方、胃がんの診断は内視鏡検査が一般的ですが、平坦な病変や微小な病変は発見が難しく、その発見率を向上させることが課題となります。今回、内視鏡AI
を導入することで、より質の高い内視鏡診療の提供を行っております。

胸部X線画像病変検出ソフトウェア CXR-AID
当院では2025年9月からAI(人工知能)技術を活用して、胸部X線画像における結節・腫瘤影、浸潤影、気胸を自動検出する、胸部X線画像病変検出ソフトウェア CXR-AIDを導入いたしました。
このソフトウェアはAI技術を活用し、胸部X線画像を自動解析し、結節・腫瘤影、浸潤影、気胸が疑われる領域をマーキングすることで、その領域を医師が再確認し見落とし防止が期待されます。
胸部単純X線検査は、肺がんや肺炎、心臓疾患などの胸部疾患を診断するために多く実施されています。
肺がんや肺炎、気胸は発見が遅れると重篤化する可能性があることから、早期発見・治療が重要とされています。
