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認定看護師とは、特定の看護分野において、熟練した看護技術と知識を用いて水準の高い看護を実践すると同時に、看護現場における看護ケアの広がりと質の向上を図ることを目的に1997年に始まった「認定看護師制度」における資格です。
通常の看護師資格に加えて、さらに日本看護協会の定める教育機関で約半年間(600時間)を超える研修を受け、最終的な認定看護師認定審査に合格すると得られる資格です。
認定看護師の役割は大きく分けて3つあります
私たちは、通常の病院看護スタッフとして勤務するかたわら、自分の専門分野に関わる患者さんへのケアはもちろん、スタッフのサポートにも力を入れています。
特定の認定看護師には次の21分野があります。
1 | 救急看護 |
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2 | 皮膚・排泄ケア |
3 | 集中ケア |
4 | 緩和ケア |
5 | がん化学療法看護 |
6 | がん性疼痛看護 |
7 | 訪問看護 |
8 | 感染管理 |
9 | 糖尿病管理 |
10 | 不妊症看護 |
11 | 新生児集中ケア |
12 | 透析看護 |
13 | 手術看護 |
14 | 乳がん看護 |
15 | 接触・嚥下障害看護 |
16 | 小児救急看護 |
17 | 認知症看護 |
18 | 脳卒中リハビリテーション看護 |
19 | がん放射線治療看護 |
20 | 慢性呼吸器疾患看護 |
21 | 慢性心不全看護 |
それぞれの専門知識を約半年かけて研修するため、医師との連携でより高度な対応が出来るようになります。
皮膚・排泄ケア認定看護師は、創傷・ストーマ(人工肛門)・失禁の3つの領域で専門的なケアを行う看護師です。創傷ケアの基本であるスキンケアや排泄への援助を専門的な知識と技術をもってスタッフ指導を始め、患者様やご家族様に対してケアを行うことを目標としています。
看護師3年目の時、ストーマケアが適切に出来ずに、排泄物の漏れによる皮膚障害で担当の患者様に辛い思いをさせてしまいました。適切なケアが出来なかったという悔しさがきっかけでストーマケア・創傷ケアに興味をもち資格を取得しました。
現在は看護管理者となり患者様へのケアをする機会が少なくなりましたが、依頼があれば直接出向き認定看護師の役割である、実践・指導・相談を実施しています。
緩和ケア認定看護師となり、10年が経過しました。
未だ、緩和ケアの意味を問う日々を送っています。
「緩和ケアは、がんと診断された時から行う身体的・精神的な苦痛を和らげるためのケア」と謳われています。しかし私は、病気を患い、治療や看護を必要としている全ての患者様が緩和ケアの対象だと思っています。身体的な痛みや精神的苦痛、社会的な苦痛や表現できない霊的苦痛は、いつ、どのような状況でも出現すると思います。
ひとりで緩和ケアを展開することはできません。日常の看護の中でのできごとを、多くの医療スタッフと共にはなし、患者様の苦痛に向き合うこと、『一緒に考えながら』これからも緩和ケアの意味を追及します。
「緩和ケアとは、生命を脅かす疾患に関連する問題に直面している患者と、その家族のQOLを痛みやその他の身体的、心理社会的、スピリチュアルな問題を早期に見出し、的確に評価を行い対応することで苦痛を予防し、和らげることを通して向上させるアプローチである」と定義されています。
私は緩和ケアは「看護の基本」とも考えています。疾患を診断された時から、また疾患が進んで少しずつ出来ないことが増えていく中で、患者さんとご家族の希望に視点を当て、どうすればその人らしく過ごすことができるのかを大切に看護を行っています。
これまでに培った知識と経験を基に、これからも患者さんやご家族と共に成長していきたいと思っています。
がん性疼痛看護認定看護師とは、がん性疼痛の全人的苦痛のアセスメントと症状マネジメント、薬物療法の適切な使用と管理及びその効果と評価などの 「実践・指導・相談」 を行う看護師です。がん患者さんがどの病棟へ入院しても質の高い疼痛コントロールを受けられるように正しい知識の普及と看護実践を行っていきたいと思っています。
また、看護実践者の一人としてスタッフや患者さん、ご家族と共に悩み、喜びながら、それぞれに合った選択やその人らしい生活を送ることができるように心を込めた看護を大切にしています。
『感染管理』とは、医療を提供する場にいる患者、家族、訪問者や医療従事者などのすべての人を医療感染から守るための組織的活動とされてきましたが、新興感染症(新型コロナウイルス)の発生により、社会全体の取り組みとして注目されるようになりました。
しかし、私たちの基礎となるものは変わらず、「予防・対策」、「感染発生の監視」、「職業感染対策」、「すべての職種への感染対策指導」、「医療環境のファシリテーター」、「感染管理システムの構築」など、多職種と協働し実践しています。
感染管理は、私ひとりでできるものではなく、組織、企業の管理者や現場で働く方たち協力のもとに成立するものです。そして、認定看護師としてのスキルを用いて、組織、企業独自の感染管理を実践できるように支援することが、私の大きな役割であると思っています。
今後も、多職種と協働しPDCA(Plan:計画、Do:実行、Check:評価、Action:改善)サイクルを繰り返し、継続的な感染管理を実践していきたいと思います。